「アヌビスの門」 ティム・パワーズ

アヌビスの門〈上〉 (ハヤカワ文庫FT)

アヌビスの門〈上〉 (ハヤカワ文庫FT)

アヌビスの門〈下〉 (ハヤカワ文庫FT)

アヌビスの門〈下〉 (ハヤカワ文庫FT)

 そうだとも! つまりはそういうことなのだ!

   

伏線回収タイムトラベルスチームパンク

内容

 19世紀のイギリスに時間旅行に行ったら、置いていかれた。
 イギリス転覆を狙うエジプトの魔術師から、帰る方法を聞きだしてやるぜ。
 

感想

 スチームパンクな雰囲気は大変に良いです。
 しかし、本書の最大の魅力は、凄まじいまでの伏線回収です。
 時間旅行と魔術の設定を駆使して、常に読者の予想を翻弄する超絶技巧。
 全編通して、「ああ、そうだったのか」と思いっぱなしでした。
 帯の「時間旅行冒険譚の最高傑作!」という謳い文句も決して誇大広告ではありません。
 
 絶版だったのが2004年に再販になったので多分まだ手に入るはず。