- 作者: 上田早夕里
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/01/08
- メディア: 文庫
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生きているということは・・・生き残る能力があるからだ。
内容
「くさびらの道」
キノコ病ハザード発生。立ち入り禁止区画では幽霊が見えるとの噂が・・・
幻想でホラーでSFでバイオな30ページ
「真朱の街」
妖怪に子供を盗まれた。「探し屋」に頼みに行くことになったが・・・
妖怪で近未来でバイオでメディカルでSFで人間ドラマな40ページ
「小鳥の墓」
殺人者が少年時代を回想する書き下ろし中篇
他、異形コレクション収録短編中心の短編集
解説:山岸真
感想
久々に新刊紹介
大体の物語が、幻想的な雰囲気の中にあって基盤はSFで固めた上で、
その中での人間の動きが主軸な感じ・・・そんな盛りだくさんを、
短編で実に上手くまとめきって、大変密度の濃い作品群になってます
最後の中篇も、SFで彩られた、世界との隔絶間が素晴らしく魅せる
これだけ書ける作家を知らなかったのは全くもって不覚・・・
異形コレクションかあ・・・チェックしてみようかなあ
妄想
帯いわく、「SF史に永遠に刻まれる大傑作!」
知らない作家・・・過剰な煽りの帯・・・SFのはずがなぜか光文社・・・
たまには博打もいいよね! グッド!
結果、大勝利! ★5を進呈します