訃報 カート・ヴォネガット

「理解しようなんて思うんじゃないよ」と彼は言った。
「理解したふりをすればいいんだ」

ヴォネガットタイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF 262)と、猫のゆりかご (ハヤカワ文庫 SF 353)しか読んでませんが、感想を書いておきます。
タイタンの妖女」は人類の存在意義を、「猫のゆりかご」は世界の終末をテーマにした作品です
こう書くと、随分壮大で重厚な作品かと思われるかもしれませんが、
実際はもっとこう、もやもやとした、あいまいで、人を食ったような話です。
これで結局そんな話かよ、みたいな。
そしてそれが適度に心地よく、深い。
これから読む人は、あんまり構えず、気楽に読み始めることをおすすめします。