「山魔の如き嗤うもの」 三津田信三


山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)

山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)

 

   「山魔に嗤われたら
   ……終わり」

 

内容

忌み山、消えた一家、童歌の見立ての連続殺人
そして、山魔
 

感想

凄絶な傑作でした。
ホラーとミステリをあっさりこなしてみせる作者の力量に脱帽です。
終盤の畳み掛けはリーダビリティとミステリとの間の、
ぎりぎりの絶妙なラインだと思います、お見事。
 

妄想

鬼警部が良いツンデレであった。
やはり刑事は最初は軽んじつつも、結局は名探偵の頭脳にデレるものだ。
デレ名シーンはp307、317の

「ア、アンタにそんな危険な真似させられるわけないでしょ!」(跳訳