フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人 > (講談社文庫)
- 作者: 佐藤友哉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/03/15
- メディア: 文庫
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「笑っちゃうわ。ハレ晴レユカイだわ」
内容
頭のおかしなお兄さんが妹の復讐をしつつ、一方で幼馴染は殺人鬼と視界を共有、二つの物語が交錯しつつ、衝撃の解決が……
感想
あの衝撃作が待望の文庫化です。きっと間違って買ってしまう人も多いでしょう。あいかわらず、余りにひどい傑作でした。
読書ノートを見ると、ノベルス版を読んだのは2002年。若かった。
今回読み直して思ったのは、意外とミステリしてました。
解決を頭において読むと、公彦君のせいで霞みがちな、伏線とか話の構造とかが
案外きっちりしていたというか、途中で気づけて、なおそれでも楽しめるようになっていたというか。
しかし解説は誰かいなかったんでしょうか。
ノベルスの帯書いた大塚英志とか法月綸太郎とか、友人?の西尾維新とか……
え? 加筆部分? DMCとシグルイとハルヒぐらいしか気づきませんでした。
実に無駄で清々しいですね。