「ウロボロスの波動」 林譲治


ウロボロスの波動 (ハヤカワ文庫 JA)

ウロボロスの波動 (ハヤカワ文庫 JA)

 

 だから人間の将来について、楽観も悲観もしていない。太陽が燃え尽きるまで、人類は太陽系で繁栄する。案外人類の運命とはそんなものでないかと思わなくもない。

 

内容

100年後の太陽系のハードSF連作短編集
 

感想

 落ち着いた重厚な世界観が良いです。
 太陽系に進出した、あまり階級に上下のない科学者中心の社会とか。
 そしてやっぱり対立しちゃう地球人とか。
 最初に謎があってのミステリ仕立ての物が多いです
 手がかりも揃っていて・・・本格・・・まあ解ける訳もないのですが、割と納得できたりする不思議。
 ちゃんと驚かせてくれる場所もあります。
 ただ、続きものとは知りませんでした。
 まあ本書が傑作だった以上追いかけますけどね。
 

妄想

「ほんと地球人テロとかやめろよなー
地球人ってどうせあいつらだろ、あそこらへんの国」
とか思ってたら、
『法整備が甘いからほとんどのテロリストは日本国籍
ちょwwおまwwリアルwww
 高性能AIが、人間を排除するのが、IDを消すだけというのは
緊迫した状況の中微笑ましくて良かった。AI萌え〜

恒星間無人探査機リチャード三世

名前ひどすぎワロス