「アンチ・マジカル」 伊藤ヒロ


アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~ (一迅社文庫)

アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~ (一迅社文庫)

 

 自分たちの住む世界は、幼稚で悪質で笑えないギャグの上に成り立っている

 

内容

魔法少女禁止法制定から10年経ち、ほとんどの魔法少女が活動をやめた中で非合法に活動を続ける者もいて、そんな折に魔法少女が殺される事件があって他の魔法少女に警告を――
 
参考:ウォッチメンのあらすじ
ヒーロー禁止法制定から10年経ち、ほとんどのヒーローが活動をやめた中で非合法に活動を続ける者もいて、そんな折にヒーローが殺される事件があって他のヒーローに警告を――

 

感想

途中までは読んでる方が心配になるほど忠実にウォッチメンをなぞっていました。で、ウォッチメンと違った展開になったところでページが尽きる。まさかの続き物。いろいろ途中すぎて評価はできないので、内容が気になるウォッチメンファンへネタバレしない範囲で箇条書き。
・犯罪者許さない指ベキベキ、ロールシャッハなヒロイン(表紙右)
・そのヒロインに助けてもらって憧れる魔法男の娘。ロールシャッハに弟子入り。(表紙左)
・Drマンハッタンは全能、発光、全裸。
・作中の魔法少女も元ネタがあったりその歌詞を使ってたりで、幾重にも折り重なるパロディの迷路。
 
原典との相違とか
・ボーイミーツガール。ボーイミーツロールシャッハマジカルガール。
・政治とか戦争とかの要素はあまりない
魔法少女個々の力がヒーローと比べてかなり強大。人を消し炭にし建物を粉々にする程度に。
・そのおかげで、”力を持たない一般人”とかそういう話も。
ロールシャッハとオジマンディアスのあり方は原典とは違ってきそうではある。
 
なんにしても続刊には期待。最後には傑作になるさ。
 

「何事にも最後などありはしない」